Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 180 256 caractères · 361 écrans

Aozora Bunko

「水を飼え。――馬に」

河原へ降りると、先頭の武将のひとりが云った。

側を囲んでいた騎馬の侍がすぐ、そのことばを大声で、隊に伝え、

「やすめ」

と、令を布いた。

騎馬の者は、ばらばらと馬を降り、徒歩の兵は、ほっと足を止めて、

ああ!

といわないばかりに皆、草の中に腰を落した。

清洲の城は、川向うの彼方に小さく見えていた。隊の中には、この尾張四郡の領主、織田備後守信秀の弟にあたる織田与三郎がいた。――与三郎は床几に掛け、五、六名の旗本に囲まれ、黙然と、空を見ていた。

「…………」

旗本たちも、口をつぐみ合っていた。脚の傷や、籠手の傷を、縛り直している者もある。この人々の眉色から察するに、前線での戦いは、明らかに、味方の大敗であったに違いなかった。

けれどもとより子ども達に、そういう観察はない。血を見れば、自分が血を流したように勇み、槍や長柄の光を見れば、敵を殲滅して来たものと思いこんで、ただ昂ぶり躁ぐのだった。

「八幡八幡」

「華武者、華武者」

馬に水を飼っていると、馬にも花を投げて囃した。――すると駒のそばにいた一人の侍が、日吉を見かけて、

「弥右衛門の伜。