Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Lisez 日本橋 (にほんばし) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 697 caractères · 177 écrans
怨霊比羅
五十三
前夜から、稲葉家へ泊り込んだのが、その二階を去らず、お孝に愛想づかしをされて突出されたのであった。
却説……巡査が格子戸を出ると、やがて××署在勤笠原信八郎とある名刺にのせた、(同妻。)を熟と視ていた、稲葉家のお孝は、片手の長煙管をばたりと落して、すっと立つと、頂いて、長火鉢の向う正面なる、朝燈明の清く輝く、縁起棚の端に上せた、が、黙って伏拝んで、座蒲団に居直った時、眉を上げつつ流眄に、壁なる羆の毛皮を見た。
「千世ちゃんは?」
煙草盆を引きながら少女が、
「お稽古ですの。」
「春子さん、夏次さん、千鳥さん、萩代さん、居なさるかい。皆ちょいと来ておくれと、そうお言い。……私、話したい事がある。」
怨霊比羅
五十三
――「露地の細路、駒下駄で。」――
カタカタと鳴る吾妻下駄、お竹蔵向の露地を、突袖して我家へ帰る、お孝の褄は、幻の夜が深かった。
「姉さん。姉さん。」
と呼ぶ、可愛い声。
一時、芸者の数が有余ったため、隣家の平屋を出城にして、桔梗、刈萱、女郎花、垣の結目も玉章で、乱杙逆茂木取廻し、本城の欄の青簾は、枝葉の繁る二階を見せたが、近頃いわれあって世帯を詰めて、稲荷様向うの一軒につづめたので、隣家はあたかも空屋である。