Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とうきょうじんのだらくじだい

東京人の堕落時代

杉山 萠円

Lisez 東京人の堕落時代 (とうきょうじんのだらくじだい) de 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 226 caractères · 247 écrans

Aozora Bunko

頭髪の大きさの競争

別府には行って見ないからわからぬが、これは流行っているにしても、福岡のように土着の人がやっているのではあるまいから、さまで驚くにも及ばぬであろう。

四五年このかた流行り始めた頭の結い方に、「ゆくえしらず」というのがある。今では通俗化して、一般の真面目な人――主として中年以上の婦人がやっておられるようであるが、髷が無いために前髪や鬢をかなり思い切って膨らさねばならぬ。

東京の職業婦人の頭はここいらから発達したものであろうか。その形の思い切って大きいのが何よりも先に眼に付く。

頭髪の大きさの競争

職業婦人の頭といえば、直ぐに一抱えもある毛髪の集団を思い出す。日露戦争当時流行した二百三高地どころでない。五百三から八百三位まである。それへ櫛やピンの旗差し物が立てられて、白昼の往来をねって行く……と云ったら法螺と云う人があるかも知れぬ。

法螺かも知れぬが、記者は間もなくそんな頭を見慣れてしまった。更にそれ以上の変妙不可思議な頭をいくつも見た。

尤も彼女達は初めからこんな大きな頭をしていたのではない。

彼女たちは自分の頭を嘗て見た最大の頭よりも見栄あらしめるために、一袋十銭のスキ毛を一ツ宛突込んで、遂に三十四十に及んだまでの事である。