Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とうきょうじんのだらくじだい

東京人の堕落時代

杉山 萠円

Lisez 東京人の堕落時代 (とうきょうじんのだらくじだい) de 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 226 caractères · 247 écrans

Aozora Bunko

英語の先生の話

Mって字はだから便利な字さ」

「そんなら、Mの字をつけてる奴は大抵不良なんですね」

「アハハハハ。そんなわけじゃないがね。とにかく気をつけて見たまえ。Mの字を帽子につけてる奴が馬鹿に多いから。おれあ、どうも腑に落ちないと思っているんだがね……」

記者はこの最後の言葉にあまり注意を払わなかった。只、Mの字がよく売れることだけは間違いないと思っただけであった。

すると今度はその翌日の事……。

英語の先生の話

冷い雨の降る日――四谷から牛込へ帰る途中――飯田橋から新宿行の急行電車に乗り換えると――あの中学生――一週間余り前に、上野公園の杉の木蔭で、友達にアルファベットの秘密を教えた生徒が、偶然に記者の前に立っているのを発見した。

記者はニコニコして問うて見た。

「どこまで帰るのですか、君は」

彼はハニカミ笑いをしながら答えなかった。

「あなたの英語の先生は何といいますか」

これは頗るまずい問い方であったが、ついそんな調子になってしまった。彼は矢張り答えなかったが、その代り意外の処から返事が来た。

「私ですが、何か御用ですか」

記者は驚いてふり返った。すぐうしろに一人の学校教師らしい四十恰好の人が立っている。