Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ししゃのしょ

死者の書

折口 信夫

Lisez 死者の書 (ししゃのしょ) de 折口 信夫 (おりくちしのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 62 340 caractères · 126 écrans

Aozora Bunko

郎女様。御覧じませ。

竪帳を手でのけて、姫に見せるだけが、やっとのことであった。

ほう――。

何が笑うべきものか、何が憎むに値するものか、一切知らぬ上には、唯常と変った皆の姿が、羨しく思われた。

この身も、その田居とやらにおり立ちたい――。

めっそうなこと、仰せられます。

めっそうな。きまって、誇張した顔と口との表現で答えることも、此ごろ、この小社会で行われ出した。何から何まで縛りつけるような、身狭乳母に対する反感も、此ものまねで幾分、いり合せがつく様な気がするのであろう。

其日からもう、若人たちの糸縒りは初まった。夜は、閨の闇の中で寝る女たちには、稀に男の声を聞くこともある、奈良の垣内住いが、恋しかった。朝になると又、何もかも忘れたようになって績み貯める。

そうした糸の、六かせ七かせを持って出て、郎女に見せたのは、其数日後であった。

乳母よ。この糸は、蝶鳥の翼よりも美しいが、蜘蛛の巣より弱く見えるがよ――。

郎女は、久しぶりでにっこりした。労を犒うと共に、考えの足らぬのを憐むようである。刀自は、驚いて姫の詞を堰き止めた。

なる程、此は脆過ぎまする。

女たちは、板屋に戻っても、長く、健やかな喜びを、皆して語って居た。