Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ししゃのしょ

死者の書

折口 信夫

Lisez 死者の書 (ししゃのしょ) de 折口 信夫 (おりくちしのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 62 340 caractères · 126 écrans

Aozora Bunko

全く些しの悪意もまじえずに、言いたいままの気持ちから、

田居とやらへおりたちたい――、

を反覆した。

刀自は、若人を呼び集めて、

もっと、きれぬ糸を作り出さねば、物はない。

と言った。女たちの中の一人が、

それでは、刀自に、何ぞよい御思案が――。

さればの――。

昔を守ることばかりはいかついが、新しいことの考えは唯、尋常の婆の如く、愚かしかった。

ゆくりない声が、郎女の口から洩れた。

この身の考えることが、出来ることか試して見や。

うま人を軽侮することを、神への忌みとして居た昔人である。だが、かすかな軽しめに似た気持ちが、皆の心に動いた。

夏引きの麻生の麻を績むように、そして、もっと日ざらしよく、細くこまやかに――。

郎女は、目に見えぬもののさとしを、心の上で綴って行くように、語を吐いた。

板屋の前には、俄かに、蓮の茎が乾し並べられた。そうして其が乾くと、谷の澱みに持ち下りて浸す。浸しては晒し、晒しては水に漬でた幾日の後、筵の上で槌の音高く、こもごも、交々と叩き柔らげた。

その勤しみを、郎女も時には、端近くいざり出て見て居た。咎めようとしても、思いつめたような目して、見入って居る姫を見ると、刀自は口を開くことが出来なくなった。