Classiques japonais avec furigana
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
Lisez 比島投降記 (ひとうとうこうき) de 石川 欣一 (いしかわきんいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 68 333 caractères · 134 écrans
投降勧告
前者は日本人が残酷であるということで。後者は日本人が決して信用することの出来ぬ国民だということで。(Sneak という語は小さな英和辞書にも出ているが、こそこそと小悪事をはたらいたり、裏をかいたりすることである。)
投降勧告
話はかわる。九月二十九日、突然ゴンサカへ行けという命令が出た。アパリからちょっと南へ下り、東方へ入ること約四十キロの地点の町がゴンサカで、その附近の山中に日本兵が四、五十名出没し、掠奪を働くという情報が入った。恐らくこれ等の日本兵は、終戦を知らぬらしい。彼等と連絡し、投降を勧告せねばならぬ。ついては日本軍の将校を派遣し、僕に通訳として同行せよというのであった。日本の将校が日本軍と連絡するのに、通訳を必要とするのは変だと思ったが、これは僕の誤解で、事実は次にお話しするようなものだった。
若い少尉二人と一緒に僕はトラックに乗り、比島兵が一人、警衛に乗込んだ。大隊本部へ行くと、M少佐が玄関に出て来て改めて命令を伝え、別の少佐(太った人で工兵の襟章をつけていた)がジープを運転して走る後から、トラックはついて行った。五号幹線を外れると、ひどい路で、僕の身体は何回か宙に飛び上ったりした。