Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Lisez 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 980 caractères · 222 écrans

Aozora Bunko

ト思出し笑をして、

「真個に失敬な人だよ」

文三は全く笑を引込ませてしまッて腹立しそうに、

「そりゃさぞ面白かッたでしょう」

ト云ッて顔を皺めたが、お勢はさらに気が附かぬ様子。暫らく黙然として何か考えていたが、頓てまた思出し笑をして、

「真個に失敬な人だよ」

つまらぬ心配をした事を全然咄して、快よく一笑に付して、心の清いところを見せて、お勢に……お勢に……感信させて、そして自家も安心しようという文三の胸算用は、ここに至ッてガラリ外れた。昇が酒を強いた、飲めぬと云ッたら助けた、何でも無い事。送り込んでから巫山戯た……道学先生に聞かせたら巫山戯させて置くのが悪いと云うかも知れぬが、シカシこれとても酒の上の事、一時の戯ならそう立腹する訳にもいかなかッたろう。要するにお勢の噺に於て深く咎むべき節も無い。がシカシ文三には気に喰わぬ、お勢の言様が気に喰わぬ。「昇如き犬畜生にも劣ッた奴の事を、そう嬉しそうに『本田さん本田さん』ト噂をしなくても宜さそうなものだ」トおもえばまた不平に成ッて、また面白く無くなッて、またお勢の心意気が呑込めなく成ッた。文三は差俯向いたままで黙然として考えている。