Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lisez 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 980 caractères · 222 écrans
第四回 言うに言われぬ胸の中
しかしよくお話しだッた。実はネお前さんのお嫁の事に就ちゃア些イと良人でも考えてる事があるんだから、これから先き母親さんがどんな事を言ッておよこしでも、チョイと私に耳打してから返事を出すようにしておくんなさいヨ。いずれ良人でお話し申すだろうが、些イと考えてる事があるんだから……それはそうと母親さんの貰いたいとお言いのはどんなお子だか、チョイとその写真をお見せナ」といわれて文三はさもきまりの悪るそうに、「エ写真ですか、写真は……私の所には有りません、先刻アノ何が……お勢さんが何です……持ッて往ッておしまいなすった……」
トいう光景で、母親も叔父夫婦の者も宛とする所は思い思いながら一様に今年の晩れるを待詫びている矢端、誰れの望みも彼れの望みも一ツにからげて背負ッて立つ文三が(話を第一回に戻して)今日思懸けなくも……諭旨免職となった。さても星というものは是非のないもの、トサ昔気質の人ならば言うところでも有ろうか。
第四回 言うに言われぬ胸の中
さてその日も漸く暮れるに間もない五時頃に成っても、叔母もお勢も更に帰宅する光景も見えず、何時まで待っても果てしのない事ゆえ、文三は独り夜食を済まして、二階の縁端に端居しながら、身を丁字欄干に寄せかけて暮行く空を眺めている。