Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Lisez 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 980 caractères · 222 écrans

Aozora Bunko

本田さんなら、いいじゃないか、ちょいと気が利いていて、小金も少とは持ッていなさりそうだし、それに第一男が好くッて」「厭なこッた」「でも、若し本田さんがくれろと云ッたら、何と云おう?」、と云われて、お勢は少し躊躇ッたが、狼狽えて、「い……いやなこッた」。お政はじろりとその様子をみて、何を思ッてか、高く笑ッたばかりで、再び娘を詰らなかッた。その後はお勢は故らに何喰わぬ顔を作ッてみても、どうも旨くいかぬようすで、動もすれば沈んで、眼を細くして何処か遠方を凝視め、恍惚として、夢現の境に迷うように見えたことも有ッた。「十一時になるよ」と母親に気を附けられたときは、夢の覚めたような顔をして溜息さえ吐いた。

部屋へ戻ッても、尚お気が確かにならず、何心なく寐衣に着代えて、力無さそうにベッたり、床の上へ坐ッたまま、身動もしない。何を思ッているのか? 母の端なく云ッた一言の答を求めて求め得んのか? 夢のように、過ぎこした昔へ心を引戻して、これまで文三如き者に拘ッて、良縁をも求めず、徒に歳月を送ッたを惜しい事に思ッているのか? 或は母の言葉の放ッた光りに我身をる暗黒を破られ、始めて今が浮沈の潮界、一生の運の定まる時と心附いたのか? 抑また狂い出す妄想につれられて、我知らず心を華やかな、娯しい未来へ走らし、望みを事実にし、現に