Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Lisez 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 980 caractères · 222 écrans

Aozora Bunko

、文三に向ッてはともすればぞんざいな言葉遣いをするところを見れば、泣寐入りに寐入ッたのでもない光景。

アア偶々咲懸ッた恋の蕾も、事情というおもわぬ沍にかじけて、可笑しく葛藤れた縁の糸のすじりもじった間柄、海へも附かず河へも附かぬ中ぶらりん、月下翁の悪戯か、それにしても余程風変りな恋の初峯入り。

文三の某省へ奉職したは昨日今日のように思う間に既に二年近くになる。年頃節倹の功が現われてこの頃では些しは貯金も出来た事ゆえ、老ッたお袋に何時までも一人住の不自由をさせて置くも不孝の沙汰、今年の暮には東京へ迎えて一家を成して、そうして……と思う旨を半分報知せてやれば母親は大悦び、文三にはお勢という心宛が出来たことは知らぬが仏のような慈悲心から、「早く相応な者を宛がって初孫の顔を見たいとおもうは親の私としてもこうなれど、其地へ往ッて一軒の家を成ようになれば家の大黒柱とて無くて叶わぬは妻、到底貰う事なら親類某の次女お何どのは内端で温順く器量も十人并で私には至極機に入ッたが、この娘を迎えて妻としては」と写真まで添えての相談に、文三はハット当惑の眉を顰めて、物の序に云々と叔母のお政に話せばこれもまた当惑の躰。