Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lisez 湯島詣 (ゆしまもうで) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 62 004 caractères · 122 écrans
「神月より、……おや、平時の字と違ってやしなくッて?……何だか手が違ってるようだねえ。」
あえて疑うというではないが、まさかと思う心から人にも、確めてもらいたいので、わざと不審げに呟いた。
「わざッと手を替えてお書きなさいましたあね、そりゃ、お前さん。」と婆々は極めて鹿爪らしい。
「そうねえ、何だか包が大きいわねえ、何だしら。」
玉手箱という形で両手に据えながら目を瞑る。
「何でげしょう。」
「何だか、」
「そうさね。」
「一番あてッこで、丁と出たらまた頂戴は、どうでげすえ。」
源次は鷹揚に、
「下司張るな下司張るな。」
「どうせ詰らないものよ。」と蝶吉は笑いたそうにして押耐える。
円輔は例に因って、
「よッ!」
「沢山おひゃらかして下さいな。」と怒ったのでも何でもない、いそいそ膝の上へ抱下して斜にした。
蝶吉は簪を抜いて、そっと持って、
「邪険に封をしてさ。」といいいい、名工が苦心の眼で、瞶めて、簪の尖で、封じ目を切って解く。
上包はくるくると開いて、やまと新聞の一の面が颯と膝の上に広がった。中は、中は、手文庫ばかりの白木の箱。
「さあさあ御覧じろ、封が解るに従うて、お蝶さんの、あの顔が段々弛んで来る処を、」