Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lisez 湯島詣 (ゆしまもうで) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 62 004 caractères · 122 écrans
人は皆竹馬の友を持ってるけれども、梓はかえって手鞠、追羽子の友を持っていたのである。
父親が亡って、姉が初めて訪寄ったのが機会で、梓は高等学校の業を卒えて上京した、学資は姉の手から――その旦那の懐中から――出たのであるが、学年中途にして志未だ成らず、年紀はようよう梓より二ツ上の姉が、両親の後を追って、清く且つ美しい一輪の椿、床の花瓶をほつりと落ちた。
最後にその三人の従姉妹が、頭のもの、帯一本、指環を一ツ売ったという、二十円余二月足らずの学資を達引いてくれたまでで、あわれ一人は目を煩い、一人は気が狂ったようになり、いま一人は人に連れられて北海道に渡ったという、音信があって、それなりけり。
という境遇であったので、幼少の折から、紅の曙、緑の暮、花の楼、柳の小家に出入して、遊里に馴れていたのであるが、可懐しく尋ね寄り、用あって音信れた、往くさきざきは、残らず抱であり、分であり、いずれも主人持のことであるから、勢已むことを得ず、帳場に片膝立てている女房に挨拶をせねばならず、奥に掻巻を懸けて昼寝をしている、亭主に天窓を下げねばならない。
単にそう云えば梓が酷く意気地のないように聞えるけれども、人の召使は我が召使ではない、玄関番の書生が、来客の履を取って送迎するのを見て、来客たるもの、自家を尊大にして己に従うもの