Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まきのとみたろうじじょでん

牧野富太郎自叙伝

牧野 富太郎

Lisez 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) de 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 94 045 caractères · 185 écrans

Aozora Bunko

記者はその間のいきさつ或はその背後にある大学の内部事情、学閥などについて知り合の或学界通B君にくわしく質問して見たから読者諸君の御参考のために以下問答体でその話をなるべく正直に御紹介しよう。Aはむろん質問者たる記者である。

A さっそくながら今度の牧野博士事件についての真相を聞かせてもらいたいね。一体博士はなぜ辞表を出したんだ?

B それは、ちょっと簡単に言えないね。博士ももう七十八歳の高齢だ。したがって後進に道をゆずるため、去年頃から適当な機会に大学を辞めるだろう、というような噂は一般にあったし、実際は博士自身にさえその腹はあったらしいんだ。

A それにしては新聞で見ると、今度という今度は、博士も大分怒って辞表を出したらしい形跡じゃないか?

B まあ待て待て、先を急ぐなよ。むろん、今度の場合は、さしも平常はのんき一本槍で通って来た牧野先生も、カンカンに怒ったんだよ。それもぼくから言わせれば無理のない話だ。なぜって新聞にもちょっと出たから、君も大体知っているだろうが、五月の或る日のことだ。あの東大泉の雑木林の中の博士の陋屋へ、はるばると東武電車に乗って東大理学部長寺沢寛一先生の代理なる者が、博士に面会にやって来たんだよ。