Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しほんたいへいき

私本太平記(一)

吉川 英治

Lisez 私本太平記(一) (しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 246 214 caractères · 495 écrans

Aozora Bunko

「ほう。このおびただしい荷は、どこから来たのか。なに、嫁御寮の実家からだと」

いま、屋敷の式台をのぼった彼は、足の踏みばもないほどな荷物を見て、なにか当惑そうな顔でもあった。しかし、うれしくないはずはなく、

「もう、数日だな」

呟きながら奥へ通った。

きのうまでは、鑿や手斧の音が屋敷うちに谺していたが、今日はまた襖の張りかえやら御簾職人などが、各部屋ごとに立ち働いている。また一室では、上杉家から手伝いの家職まで来て、式日万端の打合せに額をあつめている様子だった。

父貞氏の病間には、ちょうど憲房も来合せていて、高氏を見ると、すぐ告げた。

「祝言の前に国もとから母上の清子どのも見えるそうじゃ。舎弟直義どのから草心尼までが、あの覚一をも連れて、はや足利ノ庄を立ったと、たった今、早馬があった」

「え。母上のみならず、弟も、草心尼母子もまいりますか。それや久しぶり大蔵もにぎやかになりますな」

父もさぞと、彼は、父の姿を見て言った。息子の挙式がきまってから、貞氏も病床を払って起きていた。

ところへ、表の小侍がこう取次いで来た。

「――若殿。ただ今、佐々木道誉どのの名代と申す女性が、お祝いの品々を持って、ご挨拶にと、お越しなされましたが」