Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しほんたいへいき

私本太平記(七)

吉川 英治

Lisez 私本太平記(七) (しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 330 262 caractères · 662 écrans

Aozora Bunko

直義の軍を、よく楠木の一勢で、半日もささえ得ていてくれるなら」

義貞は再々に機嫌が変った。荒天の雲のように、不安と勝気と、また焦躁と剛胆とが、去来しぬいていた風である。が、颯然とその心は窓が開いた。すすんで苦戦中の苦戦に立つことを申し出た正成の態度に、過去のわだかまり一切は吹き払われていたのであった。

もともと情熱家である。情誼と共に武将型の単純さもある義貞だった。疑わないとなると、彼は正成に、心からな感激を惜しまず、すなわち、あすの作戦は、大略、正成の希望にもとづくものとなった。でなお更けるまで、微細な打合せをとげていた。

――正成は晩く帰った。

めったにはそう過ごさぬ酒だが、この半夜は、かなり飲んだようである。「――かならず義貞とよう談合をとげよ」とお言葉のあった後醍醐の仰せつけにも、これで違背はないとする満足も心にあった。何もかも、彼の心は涼しかった。愉しかった。おそらくそういったら、彼以外の者は、それを彼の虚偽と顰蹙するであろうほど、人知れずそれは彼のみが本懐としていた境地だったのだ。

日輪分裂

尊氏は船底で目をさました。浪枕、莚の上で。

二十五日だ。