Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちくはくき

竹柏記

山本 周五郎

Lisez 竹柏記 (ちくはくき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 45 798 caractères · 91 écrans

Aozora Bunko

孝之助に関係する点では、現勘定奉行の広松大膳が免ぜられて、依田重右衛門が任命された。彼は五石十二人扶持の足軽組頭で、野戦操練に長じていたが、この抜擢には閉口したものだろう、広松前奉行を訪ねて、

――自分は事務はだめである、文書などは少しながく見ているだけで気が遠くなってしまう、万やむを得ないので名だけはお受けするが、実務は従来どおり貴方がやって貰いたい、さもなければ、切腹するよりしかたがない。

こう云って男涙にくれたそうである。

新制によると、任期は五年だが、これで孝之助の就任は、だいたい無期延期になったといってよかろう。かくべつ勘定奉行が望みではなかったけれども、家庭の事情がそんなふうなときだっただけに、相当まいった気持にさせられた。

二月にはいってまもなく喪があけた。

家柄がめみえの上位に属するので、その筋へ届け出たうえ、藩主の前へ挨拶に出た。利秀は色の黒い、小柄な筋肉質の躯で、口が大きく眼が鋭かった。家臣に対するとき、その眼で瞬きせず相手を見つめ、ひと言ごとに「いいか」「いいか」と云う癖がある、ちょっとみるとだだっ子が因業爺になったという印象であった。