Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かんがえこじき

考えこじき

小川 未明

Lisez 考えこじき (かんがえこじき) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 263 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

そしてみずから、答えるのでした。

なにもすることのできなかったのは、要するに、自分に、勇気というものが、かけていたのだ。勇気さえあれば、正しいはんだんにしたがって、できるだけのことをしたであろう。そうすれば、いまごろ、なんのやくにもならぬ後悔など、しなくてもよかったのだ。

清吉は、おのれの欠点と、良心を苦しめなければならぬ病所に気づいたとき、これからすぐにも金づちをたずさえて、さっきの場所へでかけていって、鉄棒の頭を力いっぱい、たたきこんでこようかと、ためらいましたが、時間がたつにつれ、一時燃えた情熱もしぜんとうすらいでしまったのです。かれは、勇気も情熱もなければ、なまなかの良心は、ただみずからを不愉快にするばかりで、用のないものだとさとりました。

そのうちに、とうとう、その日の晩方となりました。清吉は、あそびに外へでて、友だちと、道の上で、ボールをなげていました。なお、ときどき、ひるまのことを思い出して鉄棒の先が、目にちらつき、急になんだか、おもしろくなくなるのでした。

そういえば、いま自分たちのあそんでいる道が、またなんといたんでいることであろうと気がついたのでした。