Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 082 caractères · 257 écrans

Aozora Bunko

二

二

それから三日目、山谷の春徳寺に、思わぬ事件が起りました。

春徳寺の檀家で、本銀町の阿波屋三郎兵衛、独り娘お由利が長の患いで、一度は医者にも見放されたのが不思議な切っかけで本服し、今では以前の美しさも健やかさも恢復した喜びに、先祖の菩提寺なる春徳寺改築のために、祠堂金三千両を寄進することになり、その日出入の鳶頭が宰領で、人足に担がせた吊台に、三つの千両箱を積み、阿波屋三郎兵衛夫婦が、娘お由利と共に、山谷の春徳寺に乗込んで来たのです。

時刻は丁度昼少し前、昔は寺の多い山谷でも、名刹のうちに数えられた春徳寺でしたが、数度の火災に檀家も離散し、今は仮寺のみじめな板屋根で、まことに名ばかりの寺に過ぎませんでした。

両替屋阿波屋三郎兵衛の寄進で、本堂の再建が出来れば、春徳寺も昔の姿を取戻すわけで、その日の設けは、三日も前からの大騒動、住職の春厳和尚、子供のように喜んだのも無理のないことです。

ところで、阿波屋の一行、主人夫婦に娘お由利、手代の宗次郎、鳶頭の銀次に、手代りを加えて人足四人の同勢、春徳寺に着いた時は、出迎えに出たのは、水も垂れそうな寺小姓が一人、