Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 082 caractères · 257 écrans

Aozora Bunko

【第二回】

一

八五郎までが腹を立てるところを見ると、これも何百か唯で取られた講中の一人かもわかりません。

「あれで、お嬢さんから返事は来るのか」

「滅多に手応えが無いんだそうで、――もっとも返事も貰ってくれたら、一分位は奮んでもいいというのもありますがね」

これも八五郎自身の経験かもわからないのです。

が、江島屋の娘をめぐる、これが、最初の事件で、恋患いの一味には、これを切っかけに、思いも寄らぬ変事が、次から次と起るのでした。

【第二回】

一

金沢町江島屋の忍び返しに、百舌の贄のように引っ掛って死んだ薊の三之助の下手人は、それっ切りわからず、四日五日と苛立たしい日は続きました。

もっとも平次は外に手の離せない南町奉行所直々の御指図の仕事があって、金沢町はツイ、八五郎任せになってしまったせいもあったでしょう。

「親分、何んとかして下さいよ、あっしじゃ何うにも眼鼻が付きませんよ」

八五郎が音をあげて来たのは、それから丁度五日目。

「意久地のねえ野郎だ、――人間が空を飛んで、忍び返しに引っ掛るわけはねえ、それに江島屋には、揚羽のお艶という、若い男をフラ/\にさせる、結構な餌が居るんだ、恋患いの講中を、片っ端から洗って見るがいい」