Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 157 440 caractères · 313 écrans

Aozora Bunko

「しゃくですね親分」

ガラッ八のブリブリするのに対して、

「相済みません親分」

金太、助十は全く頭も挙がりません。

「諦めるんだな、筋道の通った間違いは間違いじゃないよ、――おや、八。表の格子が開いたじゃないか――お客様は変だが、ちょいと行って見てくれ」

「ヘエ」

気軽に戸口へ出た八五郎は、やがて何やら白いものを一つ、でっかい掌の上に乗せて持込んで来ました。

「手紙じゃないか」

「見かけたことのない小僧が持って来ましたがね」

「その小僧は帰ったのか、――つかまえるんだ。手紙より小僧の方が大事だ」

平次は手紙も見ずにいきり立ちます。

八五郎を始め金太、助十の輩はそれッと飛び出しましたが、とっさの間に何処へ行ったか夜の街は音もなく更けて、それらしい物の影もありません。

「親分、小僧のカケラも見つかりませんよ」

ぼんやり帰って来た八五郎の顔の長さ。

「どうせ遠くは行くまい。駆け出した足音は聞かなかったし、お前が飛び出したのは、手紙を受取って直ぐだ、――その辺に隠れているに違いないと思う。四人の者を路地の外へ出して、通りの左右を見張らせてくれ」

「ヘエ」

八五郎はまた飛び出しましたが、路地の内外に四人の下っ引を配置すると、またもとの座へもどって来ました。