Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 157 440 caractères · 313 écrans

Aozora Bunko

人質

「ヘエ」

「あの男には何にか変った事がなかったのか」

「変った事というと」

「外へ出歩く癖とか、とりわけ好きな物とか?」

「ありましたよ、――ばくちと酒と」

「他に?」

「芝居と釣りと将棋が好きだったようですね」

「芝居と釣りと将棋か、面白いな」

平次は何やら思い当ることがある様子です。

「その紙片の謎はどんな事が書いてあるんです?」

八五郎は到頭乗出してしまいました。

人質

「これだ、八」

平次は部屋のすみにポンと投り出してあった、小さい紙片を取上げました。

「ヘエ、そんなところへ」

「ここがいちばん無事さ。財布や煙草入も不用心だし、火鉢の抽出しも茶壺の中も、仏壇や猫いらずも無事とはいえない。昨夜はおれ一人で夜を明かしたんだから、どんな野郎が忍び込んでも見つからないところへ置かなきゃならなかったのだ」

「ヘエ」

「見るがいい、こんな文句だ」

平次はその紙片のシワを伸ばして、火鉢の猫板の上にひろげます。

「これならあっしにも読めますね」

八五郎は小学校の一年生の熱心さで、それを弁慶読みにして行きます。

さくら  二十六ノ三

あやめ    三ノ二

ぼたん  二ノ四ノ三

たったこの三行だけ、もとより何んの意味か見当もつきません。