Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 157 440 caractères · 313 écrans

Aozora Bunko

平次の論告は整然として、まさに一分の隙もありません。

「それが、どうしたというの。銭形の親分」

お栄は少し捨て鉢になりました。こうまでも念入りに追及されると、我慢にも化の皮を着通せる自信がなくなります。

「それだけのことだよ。お前が近江屋の姪といっていた、お栄でありさえすればそれで宜いのだ」

「親分、それだけじゃないでしょう。私がお栄だったら、まだいうことがありゃしない?」

「その通りだよ。お前がお栄とわかれば、お上から預った十手捕縄の手前、おれはここでお前を縛らなきゃならない」

「私を縛る?」

「小僧の定吉に手伝わせて――あの定吉は十四、五に見えているが、本当はもっと年を取っているだろう。十六かな、十七かな、お前はあの小僧を道具に使って、いろいろの悪事を重ねた」

平次はなおもこの論告を続けるのです。

「お前は仲間の者を騙して、近江屋にある金を谷中の五重の塔に移させ、そこで山分けにするといったに違いあるまい。――が考えるとその金が惜しくなった。――色気づき始めた小僧の定吉を手伝わせて、まず近江屋半兵衛を殺した」

平次のこの推理は、いつぞや八五郎に説き聴かせたことで、平次は近江屋の事件のあった時、早くもこのいきさつを見破っていたのです。