Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 157 440 caractères · 313 écrans

Aozora Bunko

堪忍して下さい、親分。でも、たった一つ、親分に見てもらいたいものがあります」

「――」

平次の返事も待たずに、お栄は何んの思い入れもなく、風呂場へでも行ったような無造作な態度で、紫陽花色の単衣の肌を押し脱ぐのでした。

凝脂に銀の粉を撒いたような、桃色珊瑚を薄絹で包んだような、それは実に素晴らしい肉体です。

「これを見て下さい」

お栄が指さしたのは、自分の胸でした。

こんもり盛り上がって美しい半円を描いた強力的な二つの乳房、桃色の乳首――そんな眩惑的な美しい宇宙の中に、朱色に彫った方五分ほどの賽ころの入墨、この中に真っ赤な一点は、まさに斑組の首領の目印でなくて何んでしょう。

「それは?」

「賽の目のピン、親分が長い間捜していた斑組の首領の目印じゃありませんか。もっとも私の父親、大橋伝中の二の腕にあったのは、世間並の黒い入墨でしたが、親の跡を継いだ私は、女らしく洒落て、乳と乳との間へ、朱で入墨させたのです」

「――」

「お里さんの死骸に彫ったのも、五郎八の腕に描いたのも、あれは皆んな定吉の悪ふざけで、私の知ったことじゃありません」

「――」

「八五郎親分は、この入墨が私の太股にあると思い込んでいる様子でしたよ――まさかねエ、親分」