Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lisez おばけの正体 (おばけのしょうたい) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 74 925 caractères · 145 écrans
その一例として、京都に起こった事件を、その当時の新聞の雑報より抄録してみよう。
京都上京区元六六組北町、織物職藪田喜七郎方にて、ある夜十一時ごろより、にわかに小石の雨が降りきたり、毎夜同じ時刻に降ってくる。その所業者をたずぬるも一向見当たらぬにぞ、さては天狗か狐狸の所業かとて、近所近辺の一問題となりたるより、警官がわざわざ出張のうえ取り調べたるに、ただ疑わしきは同家の雇い女おしながその時刻に見えなくなりたるより、もしやと思いて跡をつけゆくと、果たしてその女はほど近き竹藪の内に入り、小石を拾いては投げはじめるにぞ。さてこそ正体見届けたりと、ただちに引き捕らえて取り調ぶるに、元来このおしなは、丹波国南桑田郡吉川村、平民菊島市松の妹にて、二年前より右の藪田方に雇われいたるが、ちょうど同家に寄留しいる荒木常太郎に通じいるゆえ、主人喜七郎はこのことをかぎつけてそれとなく小言をいうより、わが身の淫奔を思わず、主人の小言を恨んでいたところ、去る二日のこととか、仕事の不出来より、またまた厳しくしかられたを根に持ち、去る五日の夕方、喜七郎が行水している折、そっと藪陰から小石を投げしも、喜七郎はおしなの所為と気づかず、狐狸の悪戯といいおるに、グッと乗りがきて、それより毎夜そっと抜け出しては、小石をばらばら投げつけて、ひそか