Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lisez こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 761 caractères · 278 écrans

Aozora Bunko

これも近所の女たちがよってきて、一日のうちに機にかけて織って縫って、その児に着せたのち、それを藁人形に着せたまま川に流したりする。ヒゲノノというのは日返り布、すなわち一日のうちに織って縫って着せて、流してしまうからそういうのかもしれぬが、壱岐から遠くない五島の島々が、日返り機というのなどは、流すということはなくて、やはり一日のうちに織って縫って着せる。そうして逆歯の生えるみどり児の全部でなく、丙午の年に生まれた児にそうするといい、または赤ん坊が夜なきをしてこまるときにも、この日返り機を織って着せる村があった。最初はかならずしも一つの場合にかぎらず、なにか気になるようなことのあるさいは、こういう着物を着せて神をおがませたのではないかと思う。

これらはいずれもぜひ一日のうちに、こしらえ上げねばならぬものではないのだから、むしろ衆人の力を集めているという点に、なにかわたしたちの、もう忘れた大きな意味があったのである。今日では人はそう毎日たのめないから、一日で片づけようとするのだと解する者も多かろうが、屋根も一日で葺き、味噌も一日で仕込むのみならず、蚊帳などもかならず一日で縫ってしまうべきものと、きめている家が京大阪にもある。