Classiques japonais avec furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lisez こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 761 caractères · 278 écrans
ベロベロの神
などともいうところがある。つまりは初めに、まず鉤の霊の尊く正直なことを讃えて、それからいよいよその指定を求め、これによって疑いを決しようとしていたので、少なくとも方式だけは、昔の神を祭った人々の所作を、そのまま守っているのである。無心な者のすることには、うっかり看過すことのできないものがいろいろある。
ベロベロの神
東北で小児がベロベロの遊びをするのは、たいていは樹の小枝の鉤になったものを折取って、それを両手の間にまわして、あのおかしな文句を唱えるのだが、時としては萱とか藁とかの一本の茎を折曲げてすることもある。ベロベロという言葉が最初からなにか滑稽な意味をもっているように思う人もあるかは知らぬが、実際は決してそうでなかった。長野県の北部などでは、正月の三日をベロベロの歳取りと称して、小枝でそういう鉤をこしらえて三方折敷に載せて神棚に上げておく家もあり、またはもう、そういうものは作らずに、ただこの名称だけを知っている家もあるが、とにかくこれには少しも戯れの心持は伴わぬのである。奥州の田舎では以前まだ定まった墓地がない時代に、葬式当日に行列の先に立つ者が、このベロベロを廻して送るべき方角をきめたという話なども残っている。