Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ボロやのしゅんじゅう

ボロ家の春秋

梅崎 春生

Lisez ボロ家の春秋 (ボロやのしゅんじゅう) de 梅崎 春生 (うめざきはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 411 caractères · 263 écrans

Aozora Bunko

そう思って、よほど首を縦にふろうかと考えたのですが、イヤここが我慢のしどころだと頑張った。人間の意地なんて奇妙なものですな。すると四万円が野呂の譲歩の限度だったと見え、彼はにわかにかたちをあらため、妥協の態度をかなぐり捨てました。

「じゃあ一体どうするというんだ」

「ハッキリ言っておくが、僕らはこの家に関する限り、現在半分ずつの権利を持っている。だから買うにしても、半分ずつ出し合って買うんだ。それがイヤなら君が出て行け。それ以外の如何なる方法をも僕は拒否する!」

野呂の顔色がサッと変りましたな。憎しみの色が見る見る眼にあふれて、キッと僕をにらみつけました。

「じゃ、よし。明日は日曜で郵便局が休みだし、明後日の月曜の夜、僕は陳さんに会いに行く。君も同行したけりゃそれまでに五万円調達しろ。調達出来なきゃ、権利を一切放棄したものと認めるが、それでいいか」

「合点だ!」

僕も騎虎のいきおいで、雲助のような言葉で承諾しました。そしてお互いにプンプン怒りながら、西東の部屋にそれぞれわかれて引込みました。

さて翌日の日曜日です。僕は朝早く起き出て、急いで朝飯を食い、それから東京中を飛び廻って、あらゆる先輩知己を訪問し、借りられるだけの金を借りて廻った。