Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lisez ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) de 永井 隆 (ながいたかし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 107 351 caractères · 213 écrans
勲章
紙質によってちがうのだろう。黒い灰にはまだページをそのまま形に保っているものもあって、その上には「ささの葉はみ山もさやに乱れども我は妹思う別れ来ぬれば」などと読める印刷が残っていた。手にのせて読んでいると、ふいに風が襲って人麿の妻恋う心をこなごなに吹き散らしてしまった。
勲章
灰の中から勲章や徽章が出てきた。金鵄勲章はよれよれに型もくずれて、赤や紫の七宝もむなしく、上部の小さな金のとびも焼き鳥になってしまった。おまけに瑞宝章がそれに背中合わせにくっついて、まるで寒ぞらにふるえて身体をすり合わせている孤児みたいだ。旭日章は真ん中の赤い太陽がぽっかりなくなって大穴をあけた。二つの従軍徽章なども夢だったといわぬばかりの銅塊に還ってしまっていた。こんなものを胸にぶらさげて威張って歩きまわった若い私だった。それがあながち間違っていたとか、ばからしいことだったというのではない。そんなこの世の名誉に満足していた私の低さをあわれむのである。そしてたとえば、この金鵄勲章にしたところで、弾丸をおかして多くの傷兵を助けた功によって授けられたものなのだが、純真な愛に燃えて傷兵を助けた結果勲章をもらったのではなく、勲章をもらうために傷兵を助けたのではなかったか? と自らを責めるのである。