Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

「なぜ、この四人の誰かなんだ。え?」

「この四人の中なら、さしずめ、君だろう。なぜ、そんなことを言いだすんだ。だいたい君は、何かにつけて、肚で充分思案を重ねて、カケヒキのあることしか言えない男なんだな。君が、実は、王仁も、珠緒さんも、殺したんじゃないのか」

「だから、四人の誰かが、と言ってるのさ」

「君自身のことだけ、ハッキリ言ったらどうだい。君も作家じゃないか。我々がみんな文学者だから、言葉に責任を持とうじゃないか。探偵じゃないんだからな」

弓彦はいくらかテレたが、益々皮肉な笑いを光らせて、

「たとえば、物盗り強盗が王仁を殺したんじゃ、全然面白くもないからな。又、たとえばだね。一馬が妹の問題とか王仁の無礼とか、それやこれやで、王仁を殺す、妹を殺す、ありふれたことは、真実であるにしても、面白くないじゃないか。君はそう思わないかね。僕が王仁を殺し、珠緒さんを殺す。これも極めて有りうることらしいね。極めてありうるから、真実にしても、面白くもないじゃないか。僕らは探偵じゃなくて、文学者だからな。真実を探したり、犯人を突きとめる必要はなかろうと思うが、どうかね。