Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

二十四 犯人現わる?

目下、鑑識に廻してあります」

巨勢博士はうなずいた。

「遺書ぐらいは用意してあるだろうと思っていました。私はこの殺人を予期していたのです。それが自殺の形で行われることも、すでに準備ができていることを知っていました。第一回目の殺人のとき、望月王仁氏殺害のとき、歌川先生が自殺の形で殺される準備ができていたのです」

巨勢博士の決然たる断言ぶりに、カングリ警部も呆気にとられた様子であった。

「ともかく、別室へ来ていただきましょう。憎むべき殺人鬼の手口を説明いたしましょう」

巨勢博士はカングリ警部と刑事の一行をうながした。警官たちは不承不承巨勢博士について、立ち去った。

二十四 犯人現わる?

昼食のとき、巨勢博士と警官たちは食堂へ現われてこなかった。昼食が終るころにアタピン女史がやってきて、一同に足どめを命じた。食器が下げられると、南雲老人夫妻、下枝さん、ツボ平夫妻まで、関係者一同ゾロゾロとはいってきて席へつく。警官、巨勢博士の一行がそれにつづいて、官服私服十数名の人達が壁に沿うてグルリと包囲の態勢をとった。テーブル正面の設けの席についたのは巨勢博士であった。

巨勢博士はいささか沈痛な諦めたような顔付で、やがて静かに語りだした。