Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

ヒラヒラふり廻してお見せでした。私は読みはしませんが。そして、六時ごろ、おでかけでした」

「どこへ?」

「存じません」

「誰ですか、男の方は?」

「申しあげては、いけないでしょう」冷然と言った。

一座は再び沈黙した。

海老塚が熊のようにユラユラと腕をふった。なんという変ったシグサだろう。昂奮のためであろうか。そして、飛び上るような激しさで、ふりむいた。スタスタとビッコの尻をふり、そして腕をユラユラふりながら、部屋から立ち去ろうとした。

と、廊下の入口で急にふりむいて、

「バカヤロー」

満身の絶叫だった。小柄のくせに、まったく気違いの蛮声、なんというハリサケルような声なのだろう。そして又、とびあがるようにふりむいて、歩き去った。

「ワハハハハ、ワハハハハ」

ピカ一が、気違いのように笑いだした。

「茶番だらけだ。なアに、殺人だって茶番じゃないか。ここのウチは、元々、ここのウチが茶番そのものなのさ。マジメなツラをしていられるかい。淫売宿と云いたいが、それどころか、まるでもう、性慾のカタマリ、色きちがいの巣じゃないか」

「ウルサイ! ゴロツキ! あんたは東京へお帰り! ただ今、さっさと帰ってちょうだい」