Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans
あなた方も疑心暗鬼という奴ですな」
「宇津木秋子さんの姿が見えないのですがね、大人の迷い子は、よその土地じゃ笑い話だけど、ここのウチじゃア、穏かならぬ例ですからな」
「なるほど。いつから、お見えにならないのですか」
「朝の九時ごろ、自分の部屋で仕事中の秋子さんを胡蝶さんが見たというのが、唯一の消息なんですよ。私と土居画伯と巨勢博士はもっぱら撞球の熱戦中でして、他の方々は、一馬さん、丹後さんはF町へ、三宅さん、京子さん、木曾乃はN町へ、矢代さんは?」
「私はあやかさんと鉱泉宿へ。九時ごろ出かけましたよ」
「結局みんな出払ってるんですな。私たち撞球組は有って無きが如きものですからな。いったい、いつごろ、どこへ、おでかけかな」
そのとき、ツボ平のオカミサンが、
「私は九時半か十時ころ、宇津木さまがおでかけのところをお見かけ致しましたよ」
「どこで」
「この広間でございます。ああ、そうそう、ちょッと、調理場でお水をおのみになりましてね、おでかけですか、とお訊きしますと、ええ、ちょッと、散歩よ、と仰言いました。そして、お草履のまま、食堂の方から外へ出て行かれましたようです」