Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

こっちが惚れているけれども、女の方が逃げて行く。それ、土居画伯も仰言った、時間がちょッと流れるうちには隣りの男に移って行く、つまり、それ又殺される大条件じゃありませんか。そっちのせいで殺される方が、よっぽど世間には有りふれてまさアね。土居先生は、まったく、ひどい人ですな。もっぱら、御自分の心境だけしか、分らないとは」

「いえ、なにさ、オレの言うのは、アイビキの当人が、だから、殺しやしないと言うのさ」

「すると、土居先生が、アイビキの当人かも知れないぜ、これは」

と、神山東洋がゲタゲタ笑いだした。

「然し、なんだって、又、アイビキに、山だの森へでかけるのかね、男のお部屋へ御出張あれば、よろしいものを」

「それが、それ、ちかごろは警戒厳重で、刑事の方が張りこんでたんじゃ、ハア、ちょッと、あの方の部屋へ。そうも言えませんからな。まったく、罪なことですよ。然し、ほんとうに、アイビキにでかけられたのですか。いったい、その根拠は確実ですか」

と、神山にきかれて、カングリ警部は、柄になくテレていたが、

「実はですな、宇津木さんのハンドバッグから、アイビキのためにのみ使用せられる性質の品物が、数種あらわれてきたのですな。