Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans
してみれば、会見の場所は東京か、東京周辺の都市を遠く離れる筈はあり得ない。私は土居画伯あやか夫人の写真を握って東京へ帰り、写真を焼き増して、三十名ほどの知友に協力をたのんで、東京はおろか、横浜、浦和、大宮、千葉、八王子に至るまで、待合、旅館、料理屋、シラミつぶしにきいて廻ったのです。その結果、お膝元も、都心をあまり離れていない焼け残りの待ち合に、御両名の巣を見出したのです。御両氏は、月に一度あるいは二度、必ずそこに落ちあって、静かな半日をたのしんでおられたわけです。その待合の女将と女中は、私の同僚につきそわれて、今朝の一番で東都を出発いたしております。夕方五時には、おそくもここへ到着いたす筈であります」
巨勢博士はポケットから一枚の紙片をとりだした。
「これは、ただ今、友人から、私にとどいた電報です。つまり、今朝の出発を知らせたものです」
巨勢博士は電報をひらいて机上にのせ、それを静かに読みはじめた。
「セミマルノオカミトジョチュウ、ヨテイノトオリ、イチバンニテタツ」
巨勢博士はつぶやいた。「セミマル、セミマル。これは、待合の名前です」
ピカ一は、なお平然として、顔色ひとつ変えない。