Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

「まア、いいさ。幸い、あした巨勢博士が来るから、誂え向きじゃないか。尤も手紙の犯人が自分で指名しているのだからな。なぜ巨勢博士を呼びやがったかな。この犯人め、巨勢博士を嘗めているなら、大失敗だよ。あいつは全く、その道では、天才なんだから。つまり中途半端な頭なんだよ。犯人を探すに手頃で、それ以上はダメ、そして、それ以上へ行かない組織になってるところが、恐らく異例の才能なんだな」

「じゃア、又、あした」

「そうしたまえ。我々が犯罪をつき廻したって、迷路をさまよい、やたらに犯人を製造するばかりさ。全くもって、小説家にとっちゃ、犯人ならぬ人間は有り得ないから、考えてみたって、全然ムダだ」

一馬は自室へ戻って行った。

どの部屋からも、もう物音がなくなっている。

「なんだか気味が悪いわ。私、怖しくなってきたわ。ほんとに何か、怖しいことが起るんじゃないかしら」

「どんな怖しいことが?」

「どんなって、分りゃしないけど。でも、何か、ほんとに起りそうじゃないの」

「そうかな。娼婦宿の犯罪事件か。ピカ一め。娼婦宿とは。然し、まったく、ひどい話さ」

「私、きょう、加代子さんとお話したのよ。