Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

「ええ、肉パイをこしらえて。私のただ一つの御自慢だから」

「次はウナギの蒲焼ね」

「いや、どうも、我々シモジモには、お話を承っているだけで、ヨダレの始末に苦しみます」

と、カングリ警部は柄にもなくわざと下品な笑い方をしてみせた。

「お嬢様方お二人、奥様、ツボ平さん御夫婦、五人の外に薬を煎じているあいだに、調理場へどなたか見えた方がありましたか」

「もう一々記憶していないわ。だって調理場は、あれで殿方がとても往復なさるのよ。内海さんは、雪くれないか。毎日ね。雪で足をひやすのよ。変な人。冷めたい水は丹後さん、調理場は冷めたい清水が流れているから。人見さんと王仁さんはビールをとりにいらっしゃるし、一馬兄さままで何かかにかで時々いらっしゃるわね。あの日は宇津木さんもいらしたわ」

「ええ、ズッといたのよ。あの日はオソバを打ったでしょう。それを見学して、それから何やかやお手伝いして。私は珠緒さんがゲンノショウコをコンロから下しにいらした時も、居合せましたわ」

「で、ゲンノショウコはズッと調理場にあったのですね」

「珠緒さんが清水の落ち口で冷して、フラスコへうつして王仁さんのお部屋へ持ってらしたのよ。