Classiques japonais avec furigana
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ちゅうせいのぶんがくでんとう
中世の文学伝統
風巻 景次郎
Lisez 中世の文学伝統 (ちゅうせいのぶんがくでんとう) de 風巻 景次郎 (かざまきけいじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 115 977 caractères · 230 écrans
しかしこれは定家だけのことでないし、歌風の大局にひびくほどのことでもない。
相当眼に着くのは政治権力への顧慮からくる影響で、武士と武家出身の僧侶とあわせて十四人の人がえらばれている。『新古今集』では歌人として名のたかかった源三位頼政、平家方では忠盛、鎌倉幕府方では頼朝の三人で、頼朝すら一首しか取られていない。それに比べると、実朝の歌を多く取ったのは別として、泰時・重時・政村などは関東の意を汲んだので、蓮生坊宇都宮頼綱は岳父だから、信生法師は宇都宮の一族の上、実朝と歌の上で親しい臣家でもあったからという意味が、鎌倉方の人というほかに加っていたに違いない。とにかく全部で十四人の人数の出ていることに、勅撰集としては未曾有のことであった。朝幕関係がまざまざと反映してきている。
また承久乱後はその前に引きかえ、まるで歌壇は寂漠たるもので、ことに後堀河院は二十三で崩御、次の四条天皇は十二で崩御というふうに、歴代お若かったのであるから、禁裡仙洞に歌会の盛に催される気運の生れずして終ったことは当然である。それだけに、歌人といえば『新古今』の時代の人が中心になるわけであるが、それが歌人としての力量の点よりも、九条・西園寺両家、したがって彼自身に関係のある血筋の人という点に重きを置かれていて、殊にその中でも死亡した人より現存