Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぼうれいホテル

亡霊ホテル

山本 周五郎

Lisez 亡霊ホテル (ぼうれいホテル) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 706 caractères · 20 écrans

Aozora Bunko

て以来是が最初だろうよ」

「――ところで、どうして先生は是を間諜事件だとお気付きになりましたか?」

「初めはそこまで気がつかなかったね。ただあの給仕が、得々と亡霊の話をしたので、こいつは怪しいと思ったのだ。何故って、――客商売の勤めをする者が、訊かれもしないのに客の厭がる亡霊の話などをする筈がないからなあ。是は何かある! と睨んだよ、その次にみどりさんの行方不明を聞いたので、慥に此家に何かあると感付いた。そして何の気もなく外の空気を吸おうとして窓を明けたところが、向うに第×聯隊の営舎があるのをみつけたので、――そう、一種の霊感だな、本能的に是は間諜事件に相違ない! と思ったんだ……すると毎朝あの三人の外人が、定ってロビイへ朝飯に来る事、その給仕はあの男に限っている事などがはっきり思出された。斯うなればあとは簡単さ、みどりさんを縛ったままにして置けば、彼奴はまだ自分の罪の暴露した事に気付かず、堂々とロビイで連絡を取るに違いない、――そう思った事が図星に当った。頼んで置いた警視庁の諸君も、なかなか立派に芝居をして呉れたよ」

そして博士は次の様に言葉を結んだ。