Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

Lisez 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 203 094 caractères · 411 écrans

Aozora Bunko

人狼

登場人物

田原弥三郎

弥三郎の妻おいよ

弥三郎の妹お妙

猟師 源五郎

ホルトガルの宣教師 モウロ

モウロの弟子 正吉

村の男 善助

小坊主 昭全

村の娘 おあさ、おつぎ

第一幕

一

桃山時代の末期、慶長初年の頃。秋も暮れかかる九月なかばの午後。

九州、肥前国。島原半島に近き山村。田原弥三郎の家。藁葺屋根の二重家体にて、正面の上のかたに仏壇、その下に板戸の押入れあり。つづいて奥へ出入りの古びたる障子。下のかたは折りまわして古びたる壁、低き竹窓。前は竹縁にて、切株の踏み段あり。下のかたの好きところに炉を切りて土瓶をかけ、傍らに粗朶籠などあり。庭には秋草など咲きて、上のかたには大竹薮あり。下のかたには低き丸太の柱を立て、型ばかりの木戸あり。木戸の外には石の井戸ありて、やや赤らみたる柿の大樹あり。うしろは田畑を隔てて高き山々、恰もこの村を圧するが如くに近くみゆ。

(弥三郎の妹お妙、十七八歳。村の娘おあさ、おつぎと共に針仕事の稽古をしている。百姓善助、五十余歳、鍬を持ちて縁に腰をかけている。砧の音きこゆ。)

善助 みんな好く精が出るな。なんと云っても、女は針仕事が大事だ。