Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひかりはかげを

光は影を

岸田 国士

Lisez 光は影を (ひかりはかげを) de 岸田 国士 (きしだくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 262 caractères · 276 écrans

Aozora Bunko

愛と死と生の戯れ

一

「京野さん、電報!」

という、配達の声がした。

愛と死と生の戯れ

一

兄の手に電報を渡した多津は、そのまゝ、そこに膝をついて、結果を待つともなく待つていた。

京野等志は、自分宛のこの電報を、ほんの一瞬間ではあるが、開いてみるのをためらつた。不吉な予感以外にはなにもなかつた。それも、味岡小萩の容態の急変という一事が彼の頭を支配して、あの療養所の病室の光景がありありと眼に浮かんだ。

彼は、すこしふるえる手で、電報用紙をひろげた。が、電文は、意外な言葉でつゞられていた。

――ミサキウシス」ユイゴ ンアリ」ギンザ 三九〇四マツキヘデ ンワコウ

美佐急死す、という意味がはつきりするまで、京野等志は、「三崎……三崎……」と、口の中で繰返した。

彼は、黙つて、その電文を父にみせ、傍らの多津をふり返つて、

「美佐が死んだという知らせだ。お母さんに言うのはちよつと待て。とにかく、電話で連絡してみよう」

父はひと言も口を利かず、電報を多津の差出す手に渡したまゝ、横を向いてしまつた。

「電話の都合で、おれは出かけるかも知れないから……」

と、言いながら、京野等志は、外出の支度をして、隣の電話を借りに行つた。