Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひかりはかげを

光は影を

岸田 国士

Lisez 光は影を (ひかりはかげを) de 岸田 国士 (きしだくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 262 caractères · 276 écrans

Aozora Bunko

二

万事、僕にお委せなさい。あなたのためにとは言わない。僕たち二人のために、一番便利な、いゝ方法で、将来の幸福の土台を作ろうよ」

彼は、自分の言葉のいつにない感傷的な調子に気がついていた。しかし、こういう言葉でなければ、自分の今の気持ちは言いあらわせない。それは一切の打算をはなれた感情の流露だという意味で、それはそれなりに真実にちかい言葉であつた。

小萩は、彼の胸に顔を埋めて、たゞ、子供のようにうなずいていた。

雪は、昼ちかくなつても、まだ、降りつゞけていた。

二

二日二晩は、なんということなしに過ぎた。

京野等志は、小萩を促がして一旦療養所へ戻り、係りの医者の意見をたゞして、今後の方針をきめることにした。顔見知りの若い医者は、二人を前において詳しい容態を話してきかせ、なるべくならこのまゝ療養所にいた方が安全だといい、今が一番大切な時機だから、生活を変えることは考えものだと、強く主張した。

小萩はもう長い病院生活に倦いているらしかつたけれども、京野等志は、今すぐ彼女を東京へ連れて帰るわけにもゆかぬ事情を説き、療養所に代る適当な住いがみつかるまでという条件で、しばらく辛抱させることにした。