Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 290 735 caractères · 566 écrans
二三二頁)。露国の話に兎熊児を嗤い唾を吐き掛けたので母熊怒って追い来るを兎旨く逃げて熊穽に陥るとあり、蒙古に満月の夜兎、羊と伴れて旅立つを狼襲うて羊を啖わんとす、その時兎偽ってわれは帝釈の使で狼千疋の皮を取りに来たと呼ばわり狼怖れて逃げた物語あり、わが邦の「かちかち山」の話も兎の智計能く狸を滅ぼした事を述べ、『五雑俎』九に〈狡兎は鷹来り撲つに遇えばすなわち仰ぎ臥し足を以てその爪を擘してこれを裂く、鷹すなわち死す云々、また鷹石に遇えばすなわち撲つあたわず、兎これを見てすなわち巌石の傍に依って旋転す、鷹これを如何ともするなし云々〉、『イソップ物語』に鷲に子を啖われた熟兎樹を根抜きに顛覆し鷲の巣中の子供を殺した話見え、インドに兎己れを食わんとする獅子を欺き井に陥るる話あり。またいわく月湖辺に群兎住み兎の王を葬王と号づく。象群多くの兎を踏み殺せしを憤り兎王象王に月諸象を悪めりと告ぐ。象月を見んと望みければすなわちこれを湖畔に伴れ行き水に映れる月影を示す。象月に謝罪せんとて鼻を水に入るるに水掻き月影倍多たり、兎象に向い汝湖水を擾せし故月いよいよ瞋ると言い象ますます惶れ赦を乞い群象を帥いてその地を去る、爾後兎群静かに湖畔に住んで永く象害を免ると(一八七二年版グベルナチス『動物譚原』