Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はんのすけしゅうげん

半之助祝言

山本 周五郎

Lisez 半之助祝言 (はんのすけしゅうげん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 997 caractères · 44 écrans

Aozora Bunko

人品はなかなかである。しかしどう値ぶみをしても、世間知らずで気立てのよい坊ちゃん、ぐらいにしかふめなかった。

「どうですかなこれは、どんなものですかな」

「さよう、どんなものでしょうか」

前田甚内はじめ重役たちは首をひねった。念のために「使命」の点をたしかめると、

「ええ知っています」

彼はあっさり頷いた。あんまりあっさりしているので、それ以上なにも訊く隙がなかった。もちろんそれで安心したわけではないが、藩主の任命でもあるし、とりあえず住居を与え、実情査察のため半月の休暇を出した。

着任して五日めに、玄武社の幹部たちが、折岩半之助を招いて会食した。

玄武社は青年たちの自主的結社であって、十七カ条にわたるいさましい盟約があり、裄丈を一般より三寸短く裁縫した衣類を着るのと、頬髯をたくわえるのとで眼立つ存在だった。社中は三十七人、没頭弥九郎という剣術のうまい、頬髯の誰よりみごとな男がその指導者で、彼は「社長」と呼ばれた。

会食の席には没頭社長のほかに五人出席した。久保大六、葵太市、野口、仲木。そして、桃の花になにかの前兆を感じた立原平助。つまり玄武社の幹部である。