Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
Lisez 吸血鬼 (きゅうけつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 190 554 caractères · 381 écrans
明智が文代をこんな所へ呼ぶのも変だし、第一、急用があれば、自動車などを頼まずとも、電話で事がすむ筈ではないか。それに、そんなに探しても、あの目立つ服装の文代が見つからぬというのも、何とやら唯事でない。
そこで、小林少年は、国技館の外の自働電話から、聞き覚ていた畑柳家の番号を探して、電話をかけて見た処、案の定、明智は同家にいることが分った。そこで、善後の処置を相談する為、早速やって来たというのである。
「その文代さんを呼び出した男というのは、きっと岡田の配下のものです。まさか、岡田があの顔で、人込みの中へ現れる筈はありませんからね」
三谷青年は、今度の犯人を、岡田道彦と極めてしまっている。
「マア、どうしましょう。私達の事件を御願いしたばっかりに、文代さんというお方を、そんな目に合わせてしまって。あいつは、何というひどいことをするのでしょう」
倭文子も、さなきだに悩ましき眉を、一層しかめて、悲しげに、腹立たしげに呟く。
「文代さんは、僕の筆蹟をよく知っている筈です。あの人がだまされた程だから、賊の偽手紙は余程巧に出来ていたのでしょう。菊人形……アア、あいつの考えつきそうなことだ。