Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きゅうけつき

吸血鬼

江戸川 乱歩

Lisez 吸血鬼 (きゅうけつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 190 554 caractères · 381 écrans

Aozora Bunko

最初の電話は、いま帰省中の、ある船会社の電信技師からであった。

「私の二階から国技館の丸屋根のイルミネーションがよく見えるのですが、今し方、あの電燈が変な風に明滅しました。お気づきでしょうか。難破船から救助を求める時に使うS・O・Sを三度も繰返したのです。電気係なんかのいたずらかも知れませんが、少しいたずら過ぎると思います。それとも何か特別の事件でも起ったのではありませんか。念の為に御注意します」

というのだ。

暫くすると、今度は水上署から、同じ様なお叱りの電話、続いて、誰かが報告したと見えて、所轄警察署からもお小言が来るという始末だ。

明智小五郎が到着して、支配人のS氏に刺を通じたのは、丁度その騒ぎの最中であった。

S氏は愈々ただ事ではないと、青くなって、兎も角も、有名な素人探偵を、事務室へ招じ入れた。

明智は委細を語って、一応配電室を検べて見たいと申出でたので、S氏は直接彼をそこへ案内したが、無論、その時分には、部屋は空っぽ、何の異状もない。

配電係を探し出して、明智自身で、根掘葉掘り、尋ねて見ると、遂に隠し切れず、妙なマスクの男に、多額の礼金を貰って、配電室の鍵を貸たことを白状した。