Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きゅうけつき

吸血鬼

江戸川 乱歩

Lisez 吸血鬼 (きゅうけつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 190 554 caractères · 381 écrans

Aozora Bunko

「その、後悔してもおっつきませんよ。といったのは、どういう意味だと思ったか。殺してやるぞと、短刀でも握っている様子だったか?」

予審判事が、尋ねると、女中は、

「そうの様にも、思えました」

と答えた。

「こういうことがあったのです。つまり、辻褄が合っているのです。この殺人事件には、動機もあり、その意志もあったと、見れば見られるのです」

三谷が絶望の身振りでいった。

恒川氏は慰める言葉を知らなかった。どう考えて見ても、すべての事情が、倭文子の犯罪を語っている。これでは逃れる道がない。女の身で、ちょっとあり相もない事だけれど、物のはずみは恐ろしい。ふとした口論が、思わぬ犯罪をひき起すのは、間々あること、女とて、恋には、男も及ばぬ暴挙をあえてするものだ。

彼等は、暫く黙り込んでいた。三谷は三谷の物思いに、恒川氏は恒川氏で別のことを。

別の事というのは、さっき明智が受取った、賊の予告状と、それと申し合わせた様に突発した、この事件とを、如何に結びつけるかであった。全く聯絡がない様にも見える。また、何かしらつながりがなくてはならぬ様にも思われる。

それにしても、唇のない怪物と、彼奴に狙われた倭文子とが、同類だなんて、そんな馬鹿なことがあるだろうか。