Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
Lisez 吸血鬼 (きゅうけつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 190 554 caractères · 381 écrans
恒川氏は、不意を打たれて、驚きの表情を隠す暇がなかった。
「その外に考え様がないではありませんか。邸は隙間もなく警官や家人によって見張られていたのです。あの日邸を出入りした人物はハッキリ分っています。その外邸を出たものといっては、棺桶があったばかりです。とすれば、倭文子さんと茂少年は、あの棺に隠れて、ここを抜け出したと考える外ないではありませんか。簡単な算術の問題ですよ」
「しかし、あの棺桶に、三人も人が入れますか」
警部の矢つぎ早の反問だ。
「三人は入れなくても、女と子供が入る程の広さはあります」
「すると、斎藤老人の死体は?」
「お目にかけましょう」
明智はテキパキ答えておいて、乳母のお波を振返った。
「ばあやさん。斎藤老人のいる所は、君が知っている筈だね」
お波は、面食って、目をパチパチやった。
「あたしが? イイエ、そんなもの存じますものですか」
「知らないって? そんな筈はないよ。ホラ、奥座敷に並んでいる棺桶さ」
「アア、あれでございますか。あれなら三つとも、からっぽですよ。さっき葬儀社から届けて来たばかりですもの。明智さんのお指図だっていってましたが、みんなで、一体何になさるのだろう。