Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もぐら

土竜

佐左木 俊郎

Lisez 土竜 (もぐら) de 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 991 caractères · 21 écrans

Aozora Bunko

「ほんでもな、天気がいいがら、少し稼いで来んべで。――まだ、話は晩にでも出来んのだから……」

「俺は父、明日の朝出発のだで。」

「明日の朝? 魂消た早えもんだな。もう少しいでも宜かんべどきに……」

梅三爺は爛れた眼をぱちくりさせながら、一度手にした唐鍬を置いて、炉傍に戻って来た。そして煙管をぬき取った。

「ほだって、俺も忙しいがんな。みんな待ってべがら。」

「なんぼ忙しくたってさ。」

梅三爺は少しむっとしたようであった。

「天王寺の竜雄さんなんざ、百姓に限るって、あの人達こそ百姓などしねえでもいい人達なんだが、ほんでもあれ、生まれた土地がいいどて、ああして帰って来てんのだぢあ……。どういうわけだべな? 汝は、他国さばり行ぎだがって……。俺もこれ、近頃は弱ってしまって……」

梅三爺の爛れた眼には涙が湧いて来た。それが静かに頬の上にあふれて来つつあった。

「俺だって父、好ぎで行ぐわけでねえちゃ。竜雄さん等みてえに、自分の好ぎなごとしていで、ほんで暮らしが出来っこったら、父どこ置いで俺だって、何も北海道きって行きたく無えげっとも……」

市平は途切れ途切れにこう言ったが、ここまで来ると、重苦しいものの胸に横たわるような感じに、すっかりその言葉を遮られてしまった。