Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lisez 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 349 705 caractères · 678 écrans
来てみて、はじめて口あんぐりと握飯を食う始末……焼跡をうろついて、あやしまれでもしては、このうえ気の利かない骨頂。そこで、そっと安全地帯に立入って、高札場の下の、柳の大樹の下に落着いてみると、急に腹が減り出したという次第と見えます――焼握飯をたべてしまってみると、水が飲みたい、あそこに井戸があるにはあるが、釣瓶までそっくり備わっているにはいるが、うっかり水汲みに行くのも考えものだと、野郎その辺にはかなり細心で、井戸もあり、釣瓶もあり、その中には当然水もあることを予想しながら、焦げつく咽喉を抑えて、柳の木蔭を動こうともしないでいる。
前後左右をよく見定めておいてから、たっぷり水を飲もうという了見らしい。
五十二
果して提灯が来る――二つ、三つ、四つ、五つの提灯のやって来ることを数えられるほどになって、がんりきの百蔵は笠を外し、自分の身を斜めにして、柳の木を前にすると、ほとんど不思議のようで、本来からだだけは御自慢の、きゃしゃに出来ていることはいるが、それにしても、比目魚を縦にしたような形になってしまって、大木といっても、本来街路樹ですから、決して牛を隠すのなんのというほどではない、ざらにあるだけの柳の木なのですが、前から見ると、がんりき一人を隠して、髪の毛一つの外れも見えなくしてしまった